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無用の用

或る日、恵子が荘子に向かって言った。

恵子「あなたの言うことは、いつも無用なことばかりね」

それに答えて荘子が言うには、

荘子「無用だからこそ、有用であるということがある」

とのことだった。

恵子は不満顔で、

恵子「ばかみたい。そんなことあるわけないじゃない」

とさらに荘子をののしった。

荘子「では、たとえばこの部屋を例にしてみようか。この部屋で我々二人が語らうのには、我々二人がいられるだけの広さがあればいいのだろう?」

恵子は馬鹿にするように、

恵子「当たり前じゃない。私たち二人が座っている場所以外は、まったくもって無用。なくてもいいわね」

と言う。

荘子は短く、

「では」

と言って立ち上がり、恵子の傍に腰を下ろした。

恵子「ッ……!?」

荘子「我々二人がいられるだけの広さしかないと、いつもこうやってくっついていなければならないのだが、それでも我々以外の場所はいらないと言えるか?」

恵子は顔をまっかにして、

恵子「わ、わかったわよ! いる! いるわ! わかったから、離れなさい!」

と言った。

荘子は楽しげに、

「ワハハ」

と笑いながら、恵子の傍を離れ、元いた場所に腰を下ろした。


荘子がこの時の話をすると、嫁は今でも顔をまっかに染めるのである。
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