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Dentister

はじまめして。神ちくわです。

虫歯が進行しているのを放任主義と称して放置し、そうしているとある時に奥歯がバキバキと砕け、舌の付け根のほうが鋭利になった歯に擦れて痛いので歯医者に行って参りました。

四畳半神話大系では麗しき女性に指を口の中に突っ込まれるということを聞き、某所にては麗しき女性のいと柔らかきお乳がなし崩し的に頬あたりに触れるといったことを耳にしたこともありますが、べつにそういうことが僕を歯医者に行かせることを後押ししたわけではありません。

まあそれはいいとして、歯医者に行くのはお久しぶりです。
それで、いわゆる「神経までとらないとダメダメですな」と宣告されたわけです。
やはりか、と思いながらも僕は戦慄しておりました。
神経をとる際、麻酔をちゃんとするわけですが、それでも痛いものは痛いのです。つーか、めちゃくちゃ痛いのです。
僕は十九年生きてきましたが、本気で死を覚悟したのは、高校時代の修学旅行でジェットコースターに乗った時と、歯医者で神経をとる時との二回だけです。それだけ痛いのです。

以下、およそ半年ほど前の、初めて神経をとった際の神近の手記(べつによまなくてもよいのです)。

―――――――――――――――――――――――――

 朝、目が覚めるとふいに右のほうの奥歯が鈍い痛みを訴えた。別に耐えられないほどの痛みではなかったが、過去の経験から放置していてはろくなことにならないということは知っていた。これはもう歯医者に行かねば取り返しのつかないことになるやも知れぬと思い、正午を回った頃に愛用の自転車「ヒミコMkⅡ」を爆走させて歯医者へ向かった。
 それがそもそもの間違いだった。

 受付を通して適当なアンケートに答え、待合室でぽけーとしていると間もなく診察台へと案内された。女医さんに虫歯はどこかと聞かれたが、自分で分かっているだけでも三本は下らないので「たくさんです」と答えた。女医さんは僕の歯をくまなく観察してから、今度は僕をレントゲン室へと連れ込んだ。口にわけのわからんものを詰められて歯のレントゲン写真を二回撮られた。それからまた診察台へと移動し、今度は若々しい好青年が僕の歯を興味深げに吟味した。そしてなぜかまた僕をレントゲン室に連れ込み、もう一回写真を撮った。
 いよいよ治療である。好青年は「ちょっとチクッとしますよ」僕の歯ぐきに注射をした。なるほどたしかにちょっとチクッとした。それから麻酔が回るまで、僕はしばらく呆けた。今書いている小説の次の展開はどうするか、とか暢気に考えていた。
 席を外していた好青年が戻ってきた。彼は銀色に光る謎の凶器を片手に、僕を見下ろした。彼は「痛かったら左手を上げてください」と言った。謎の凶器がぎゅいぎゅいと不気味な音を立てて超速回転を始めた。好青年は問答無用でそれを僕の口の中に突っ込んだ。不意打ちをされる形だったが、麻酔の効果もあってかあまり痛くはなかった。最初は。好青年は僕の歯を削りに削りまくった。徐々に歯ぐきの奥底から悲鳴を上げるような痛みが襲ってきた。実際悲鳴を上げかけた。この好青年、なんと僕の虫歯に凶器を当てているではないか。それは痛いわけである。歯ぐきが叫ぶように痛みを訴えかけてくるのを必死に耐えて、僕は拳を握りしめた。痛かったら左手を上げろと言うが、そもそも痛すぎて左手を上げる余裕がない。好青年が「じゃあ、少しうがいをしてください」と言ったので、僕は全身から汗を噴き出しながらうがいをした。透き通った水を口に含んだつもりだったのに、吐く時には黄土色になっていた。一体僕の口の中で何事が? そんな疑問が氷解されることもなく、好青年は再び凶器を手にした。正確に僕の虫歯の急所をついてくる。拳を握りしめ、足をぴくりぴくりと蠢かして必死に堪えた。好青年が凶器を僕の口から取り出して安堵していると、間髪入れず凶器を入れ替えて僕の口に突っ込んだ。今度はぎゅいぎゅいなどと生易しいものではなく、ずいーんずいーんと恐ろしい音を立てる凶器だった。僕は戦慄し、心の中で「助けてニャンダー仮面」と叫んだ。僕は気絶し、目が覚めた時には待合室に戻っていた。
 もしかしたらここは死後の世界かと思ったが、どうやらそうではないらしい。「神近さーん」名前を呼ばれて「5,450円になります」なぜか支払いを強要された。なんだ、もしかしてさっきのはSMプレイかなんかだったのか、僕はそんなの求めてない! そう思いつつも、僕は素直に諭吉を差し出した。「また来週、来てくださいね」悪魔のような表情でそう言った。僕は全身が粟立つのを感じた。


―――――――――――――――――――――――――

ちなみに気絶したのは誇張ですね。作家ってやつはこれだから。

そして、今回もその時ばりの痛みを味わってきました。
なんだってあれはあんなに痛いのか。歯茎の奥から自発的に生じる痛みといいますか。
歯医者一回目はとにかく痛いのです。初めては痛いとよく言いますからね。女の子のキモチが少し分かった気がします。

しかしそれでも、僕は一切手も上げず声も上げず、ただひたすらに耐えぬきました。
現代に生きる関雲長とは僕のことである。

そしてここからが重要な問題なのですが……麗しき女性に指を口の中に突っ込まれることもなければ、いと柔らかきおっぱいが触れようことなど微塵もありません。
特殊な訓練でも受けているのか、おっぱいは僕の顔から一定の距離を保っており、触れる気配など見せもしません。
かつて一度麗しき女性に指を口の中に突っ込まれたこともなくはないのですが、ゴム手袋ごしでした。べつに、そんなものしなくても元より妊娠などしないというに。

この時ばかりは手を上げようかと思いました。
「すみませぬ、おっぱいが触れておらぬのですが……」と。

けれどもそこは我慢を押し通しました。女性の不徳を攻め立てるのは紳士のなすべきことではないのです。

しかし、聞いていた話と違う。責任者を出していただきたい。
かといってそもそも誰に問いただすべきかわからない。そういうわけで、取り敢えずここに書きたてるに至った次第であります。

歯医者とは元来そのような場所ではないとかそういう野暮ったい意見は言わないでほしい。
そういった、副次的な楽しみでも見出さないと人間やっていけないのです。


まあ、今後何かしらの進展があればこれはまた報告させていただくかと思います。
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