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旗揚げ

神ちくわってどんなちくわなんだろうと時折考えたりもします。


さて、凝りもせず神近は運命を求めてヒミコMk2を駆り、今日も一人でお祭りへと向かいました。
お祭りは今日が最終日っぽかったです。たぶん。
大変な盛況ぶりでした。

まずもって、屈強な男たちが屈強な神輿をわっしょいわっしょいしておりました。
その体つきに神近は思わず




それから神近は何を思ったか、「自分探し」を始めました。
どうか、「いい歳して何を」とか言わないであげてほしいです。
この「自分探し」というのは、「自分に似ている人探し」なのです。
(それでも十分……)とか、思っても黙っておきましょう。それが社交辞令ですよ! 処世術です!

脱線しましたが、自分に似ている人――すなわちぼっちの人ですな!

神近はキョロキョロキョロキョロしまくって、ようやく自分以外にもぼっちの人を見つけました。(本当にお祭りってぼっちの人少ないみたいですね)

そして――神近は戦慄したのです。

思っていた以上に、その人が、みじめに見えてしまったのです。

神近は、急にみじめな気持ちになりました。

(我は、みんなからはこんなにみじめに見られていたのか……)


さすがに肩を少し落として、みんなが楽しそうに歩きまわるお祭り会場を、一人で、とぼとぼと歩きました。

そして、前回は全くもって一円たりともお祭りに貢献しなかったというのに、人恋しさに負けてしまったか、冷たいパイン(¥200 お祭りとしては良心的)を買うことにしたのです。

そうして神近が小銭を取り出そうと財布(マジックテープじゃないぞ!)の中を探っていますと――

ふいに、いと美しき女性が話しかけてきたのです!!!

この時、神近の全身――それはもう穴という穴からベータエンドルヒンが分泌されたという。

先ほどまで思考停止状態に陥っていた神近の脳が回転寿司もかくやという速度で回転し始めました。

(一体、この麗人は、一体!? 我を誘おうとしている!?)

震えながらも神近が視線を落とすと――そこには、麗人の娘と思しきいとけなき女の子がおりました!

(これは!!!)


神近は目を丸くした。

(……不倫!?)


神近は視線を落としたり上げたりともう挙動不審ここにキマワリといった風体です。
お前は福満しげゆきさんですか?

(いや、よもや……)


ここで、神近の回転寿司な脳に、三つの選択肢が浮かびました。

A.麗人が我に一目惚れし、不倫しようと話しかけてきた
B.女の子が我に一目惚れし、麗人が「あの~、この子があなたのことを好きになっちゃったみたいで……籍入れてくださいませんか?」という誘いにきた
D.麗人も女の子も我にべた惚れ

(……どれだ!?)

神近は脳内で渦巻く意味不明な選択肢を前に、瞠目しました。

その眼前で、麗人がゆっくりと口を開きます。

「あの、いま何か落としましたよ」

「はっ!?」

神近はババッと視線を落とします。

(こ、これは……!)

神近は息を呑みました。

(保険証!!!!)


とんでもないものを落としていました。

どんだけあほなんだこいつ。


神近は慌てて保険証を拾いました。

(あわや、個人情報が漏洩し、我のファンが大勢自宅に押し入ってくるところだった……)

神近が「あ、あああ、あああ、ありがとうございますぅっ(裏声)」と言うと、麗人はふわりと微笑んで去って行きました。


保険証を片手にその背中を見送り……神近はいかんとも言い難い心持ちで、冷たいパインを買いました。

それからまたそこかしこを闊歩しながら、冷たいパインをかじりました。

パインの冷たさが、心の芯のそのまた奥底から、全身に染み渡ったそうです。



「ああ…………」

神近は情けない声を漏らしました。

「どうしてあそこで、『どこかでお会いしませんでしたか?』と言えなかったのか……」



言わなくてよかった、と僕は心から思いました。


「まあでも、ようやくフラグが立ったな! 三度目の正直!」


だめだこいつはやくなんとかしないと。



そういうわけで、神近は謎の希望を見出し、今後もわけのわからん運命を求めるキコウが続くのでしょう……

乞わぬご期待!
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